アデノシン三リン酸
adenosine triphosphate
日本語
和語
モトケ
漢語
解説
生体内のエネルギー通貨として機能するヌクレオチド。アデノシンにリン酸基が3つ連結した構造を持ち、加水分解によってADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分解される際に大量のエネルギーを放出する。細胞内のほぼすべてのエネルギーを必要とする反応(筋収縮・能動輸送・生合成など)に利用され、ミトコンドリアにおける細胞呼吸(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系)によって継続的に再合成される。
語源・訳の由来
「adenosine(アデノシン)」はギリシャ語「adēn(腺)」に由来し、腺から発見された核酸塩基アデニンを含むヌクレオシドであることから命名された。「triphosphate」はギリシャ語「tri(3つ)」+「phosphoros(光をもたらすもの、リン)」の合成語。1929年にカール・ローマンがドイツで単離・発見し、1941年にフリッツ・リップマンがATPを生体エネルギーの中心分子として位置づける理論を発表。リップマンは1953年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。モトケは元気の訓読み。ATPがなくなると、元気がなくなる。動けなくなる。